小売店は生き残るためにメーカーになろう

小売店は生き残るためにメーカーになろう

 

個人のホビーショップの場合、メーカーが製造した製品を卸(問屋)から仕入れて店に並べ売ります。基本、メーカーから直接仕入れることはできません。

 

結果として、どこの店にも同じ価格で同じ商品が並ぶことになります。そうなると、お客様がどの店で買うかという基準は「家から近い」「知っている店員がいる」「安く売っている」になります。

 

利益がただでさえ少ないホビーの場合、安売りは自殺行為です。お客様の家から近いはどうすることもできません。

 

つまり、これまで個人店ができるのは「宣伝してお店を知ってもらう・来てもらう」「接客でお客様に選んでいただく」「買ってもらう」でした。

 

これまで・・・は。

 

 

 

【ホビー業界の現状】

 

 

ガンプラで有名なバンダイ。メーカー直販でここでしか買えない製品を通販サイトのプレミアムバンダイ(プレバン)で売っています。プレミアムバンダイで売られている製品はプロショップでも仕入れることはできません。

 

フィギュアやプラモデルなどを製造・販売しており、株式も上場したコトブキヤ。秋葉原などに直営店もあります。またメーカー直販サイトのコトブキヤオンラインショップを運営しています。ここでも限定商品や限定特典付き商品を販売しています。限定特典のフィギュアの顔パーツなど、一般店では仕入れることができません。

 

美少女フィギュア業界のトップメーカーのグッドスマイルカンパニー。こちらもメーカー直販サイトのグッドスマイルオンラインショップ(グッスマオンライン)を運営しています。オンラインショップでは、限定特典(グッズや顔パーツ、特典パーツなど付属)付の販売をしており、パートナーショップでもこの限定特典は仕入れ・販売ができません。

 

問屋と小売店を兼業しているあみあみさん。一時はフィギュアメーカーでもありました。ここ数年はフィギュアメーカーのアルターと組み、独占でフィギュアの販売もしています。最近はグッドスマイルカンパニーが製造する美少女フィギュアの流通限定販売元にもなっています。

 

模型雑誌のホビージャパンはフィギュアの誌上通販。アニプレックスも自社サイトで限定フィギュアの販売に力を入れています。

 

以上の動きをみるかぎり、3つのことが考えられます。

 

・メーカーは直販で利益を確保したい
・メーカーは自分で売る力をつけたい
・メーカーはインターネットでたくさん売りたい

 

 

 

【小売店も変わる時期が来ている】

 

 

メーカーが直販に力を入れるのは別にかまいません。それも企業努力ですから。

 

ただ小売店がこれまでの「問屋から仕入れて売る」という形だけでは生き残ることは難しいと感じています。

 

進化論・ダーウィンの格言で「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」があります。小売店も変化する時期が来ています。

 

では、どうしたら小売店は生き残ることができるか。それが変化に対応すること。ぶっちゃけ、自分で商品を作って自分で売ること。メーカーになってしまいましょう。

 

 

 

【メーカーになるのは難しくない】

 

 

メーカーなんてそう簡単になれないよ。そうでしょうか。別に大がかりな設備投資をしなくても、オリジナルな商品は作れます。

 

中国地方の個人の模型店はプラモデルのデカールをメーカーとして販売を開始しました。相模原市のデフォルメグッズ専門店のデフォルメ屋さんは店のマスコットキャラクター「デフォたん」のグッズ、同人誌、フィギュア用衣装、キャラソンCDまで売っています。

 

ここで大切なのは印刷物であること。原本があれば、いくらでも複製ができること。原価も安く、コストも抑えられます。なにより他店との差別化・独自化が可能になります。

 

個人店がメーカーになるメリットは3つ。

 

・独自化できる
・収益が確保できる
・集客できる

 

 

 

【マスコットキャラクターのススメ】

 

 

個人のホビーショップにはマスコットキャラクター(萌えキャラ)が必要です。マスコットがいれば店の象徴(特徴)になりますし、グッズも作れます。LINEのスタンプを販売する手だってあります。

 

マスコットのイラストなんて書けないよ。別に店主や店員のあなたが書く、作る必要はありません。そこはプロに任せます。コネがあれば、できるだけ知名度が高い、人気のある絵師さん(イラストレーター、漫画家)にお願いしましょう。

 

絵師さんにとっても、あなたの店のホームページ、ブログ、ツイッター、チラシ、グッズなどで自分の作品が拡散されることで知名度が上がるメリットがあります。仕事がほしい、もっと有名になりたい、知名度を上げたいと考えている絵師さん。地元のホビーショップに自ら声をかけてみるのもいいでしょう。

 

コネなんてないよ。心配しなくても大丈夫です。いまは、たいていの絵師さんがツイッターやブログ、ホームページをもっています。仲良くなって仕事としてお願いしてみましょう。

 

絵師さんを選ぶ時の優先順位としては、以下の3つ。

 

・プロであること
・有名であること
・地元の人であること

 

です。

 

>>プロであること

 

具体的には、本屋で売られている漫画やラノベの表紙や挿絵、イラストを描いている人にお願いしましょう。絵で生活しているプロであることが最低条件です。マスコットキャラクターは店の顔。ここで金をケチってはいけません。

 

>>有名であること

 

一部のマニアに有名でもかまいません。有名であればファンが必ずいます。ツイッターなどで、あなたのお店の告知だってしてもらえるかもしれません。

 

>>地元の人であること

 

同じ地元であれば共通の話題もあるし、なにより絵師さんに地元愛があります。あなたの店が頑張ることで地元も元気になると知れば、きっと応援してもらえます。

 

 

 

【グッズのヒントはあなたの中にある】

 

 

「自分でグッズを作るメーカーになる」

 

それはわかったけれど、どんなグッズを作ったらいいかわからないよ。実はグッズを作るヒントはあなたの中にあります。

 

たとえば模型屋の店主のあなた。自分が模型を作るときに欲しい道具やグッズがありませんか。それが既存メーカーから発売されていないとしたら。

 

トレカショップなら店名入りのオリジナルスリーブやプレイマット。独自のボードゲームだって作れます。お客様から「こんな商品があったらいいのに・・」というアイデアがもらえるかもしれません。

 

好きなホビーを扱っているあなただからこそ、お客様が欲しがる商品がわかるはず。きっとカユイところに手が届くグッズが作れるでしょう。

 

 

 

【自らの悩みを解決するために作ったオリジナル商品を売る】

 

36ブース

 

2018年5月、東大阪に模型制作スペース・ホビースペースさる(hobbyspace36)さんがオープンしました。そして、36さんオリジナルの塗装ブース「さるブース」の販売がはじまりました。

 

市販の塗装ブースはサイズの小さいものが多く、1/12スケールの大きなカーモデルでもストレスなく塗装できるようにしました。サイズは使用環境にあわせてカスタム可能。また塗った作品を置けるようブースの天面をまったいらにしました。デッドスペースだった天面を有効活用できます。

 

大手メーカーの塗装ブースにありがちな騒音問題も解決。ファンは強力な吸引力ながらエアコンの音よりも静かなタイプを使っています。フィルターは目が細かいものはすぐに詰まるため、目の大きいものとフィルターの向きを工夫しました。

 

作業しやすい位置に照明を設置するため、前面上部のカバーも透明のPP板に変更。メンテナンス(保守・点検作業)のしにくいメーカー、ありえないメンテナンスフリーをうたう業者を見てきたからこそのメンテナンスのしやすさを実現。

 

常設する場合、台風など外からの強い風でホコリや汚れが逆流しないように逆流防止弁もあり。

 

使い勝手など自分も家庭での塗装ブースに悩んだからこそのポイントを盛り込んだオリジナル商品です。自らユーチューブで商品説明をしているため、信頼度・商品アピール力は文句なし。

 

 

 

【まとめ】

 

 

自分の店のオリジナルキャラクターを作っただけで終わらせてはいけません。ツイッターであれば、毎日つぶやくようにします。

 

アニメのキャラクターに人気があるのは、絵があり、個性があり、声があり、動くから。ただキャラクターと名前をつけただけでは「仏つくって魂いれず」なので注意が必要です。

 

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>>店舗だから空き巣の対策を徹底的にする