ホビーショップの電話応対方法
【電話は在庫の問い合わせが多い】
ホビーショップにかかってくる電話の多くが、在庫商品の確認。
ようは「○○の在庫ありますか?」です。
在庫があった場合、かならず取り置きの期限を決めましょう。取り置きしても店に来ない場合があるからです。「○日までに来なかった時は店頭に並べます」と伝えます。
【問い合わせの内容によってはホームページやブログをチェックする】
・美少女フィギュアの専門店に、ニンテンドースイッチ(ゲーム機)の在庫ありますか?
・営業時間は何時までですか?
このようにあなたの扱っている商品以外の在庫の問い合わせ、定休日や営業時間といった基本情報についての質問があった場合、ホームページやブログを確認します。
なぜなら顧客を絞り切れていない。何の店か、お客様に店の基本情報を伝えていない可能性があります。
【接客中に電話がかかってきたときの応対】
実店舗では、接客中に電話がかかってくることがよくあります。電話にでるか、目の前のお客様の接客を継続するか。一人店長の場合、どちらかを決めなければいけません。
接客している人が常連さん、または本気で買う気のあるひとであれば、電話に出る必要はありません。留守電にしてもいいでしょう。
あなたが優先すべきは、売上げになる目の前のお客様です。
気心が知れた常連さんなら阿吽(あうん)の呼吸で電話にでる手もあります。あきらかに話をしたいだけの困ったちゃんであれば、会話を切るために電話にでましょう。
【営業の電話は相手にするな】
店の営業時間中、いろいろなところから電話がかかってきます。多くが営業の電話。セールスです。
・インターネット通販を始めませんか
・SEO対策しませんか
みたいな。
ほとんど売りつけることが目的なので、電話に出る必要はありません。時間の無駄です。むこうからやって来るものにロクなものはありません。わたしは基本、非通知の電話には出ないようにしています。
あとは迷惑電話に対応している電話機を買うもよし。トビラフォンのように迷惑電話として登録された電話番号を自動でブロックしてくれる機械もあります。
【突然やってくるセールスマンも相手にしない】
店をやっていると、とつぜん営業時間中にセールスマンがやってきます。
・LEDの照明をつけませんか
・防犯装置をつけませんか
・地域の地図にあなたの店を掲載しませんか
・看板を設置しませんか
などなど。商売をする人間は素直なひとが多く、騙されがち。こちらが呼んでもいないのに、あちらからやってくるものには注意が必要です。相手にする必要はありません。
たとえば看板を無料で設置しますといいながら、メンテナンスは有料だったり。
訪問販売はセールスマンの給料が上乗せされているため、ホームセンターなどで購入・設置するより割高になっています。
【お客様は神様の誤解】
歌手の三波春夫さんがおっしゃった「お客様は神様です」。
この言葉が間違った解釈で使われています。金を払ってるんだから、何をしてもいい。何をやってもいい。何を言ってもいい。俺はお客様(神様)だぞ!みたいに。
お店にとってお客様とは、商品やサービスを買ってくれる。お金を支払ってくれる人のこと。
つまりホビーショップに来て、商品を買わずに長居して居座るような人はお客様でもなければ神様でもありません。
だいたい三波春夫さんが考えるお客様とは聴衆のこと。お金を払ってコンサート会場に来てくれたお客様です。
「買わないけれど僕の話相手になってくれよ」みたいな困ったちゃんではありません。
ちなみに同じように意味を間違えて覚えられているものがあります。それは福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」です。
ここだけ読めば、人は平等と考えることができます。しかし、この文章には続きがあるのです。
・人は生まれたときは平等である
・しかし、じっさいは身分や仕事に違いがある
・それは学問をするかしないかの差だ
・だから勉強は大切だよ
といった内容です。
人は平等だけど、平等ではありません。
それはホビーショップ開業もおなじ。努力する、改善する店は売れるようになります。しかし、何もしなければ現状維持どころかマイナスです。