新版 入りやすい店 売れる店(図解・アクション販売術)

新版 入りやすい店 売れる店(図解・アクション販売術)

 

わたしはデパートの地下の食品売り場が苦手です。

 

だってショーケースの前に店員さんが立って、こちらをジーっと見ているから。すぐに買う物を決めて注文しなくてはいけない気分になります。なにより商品をゆっくり選べません。

 

わたしは観光地の土産物屋が不得意です。

 

なぜなら店に入るなり「お土産なら、この○○が人気ですよ!」と店員が寄ってくるから。

 

まだ観光地に到着したばかりで最終日には買うけれど、とりあえずどんな土産物があるか見たいだけなのに。店に入ってすぐに声をかけられると、わたしはその店から出てしまいます。

 

わたしは大手電気チェーンの売り場が苦痛です。

 

エアコンを買い替えようと、どんな機種や価格の製品があるか下見に来ました。わたしがエアコン売り場に立ったとたん、店員が即座にやってきて「エアコンをお探しですか」と声をかけてきました。

 

まだどんなエアコンがあるのか、価格はいくらなのかも見ていないのに声をかけられたわたしは戸惑うばかり。

 

実はこの3社の店員さんは「よかれ」と思ってやっています。けれど、じっさいは逆効果。お客様を追い払っています。

 

 

 

【入りにくい店、売れない店】

 

 

お客様が入りにくい店は売れません。人が来なければ商品やサービスは動かないからです。

 

では、お客様が入りにくい店とはどんな店でしょう。

 

・店が暗い、店内が暗い
・店が目立たない
・店員がこちらをジーッと見ている
・店員が暇そうに立っている
・店員同士でおしゃべりに夢中

 

では、せっかく店内に入ってきてくれたお客様を追い出す接客とはどのような行為でしょう。

 

・すぐに「いらっしゃいませ!何をお探しですか?」とまとわりつく
・近くで何もせず立って待っている
・遠くからジーッと見ている
・コレは最新作です。コレは人気です。と売り込む

 

あなたは自分が店に入った時にされてイヤなことをお客様にしていませんか。

 

 

 

【ホビーショップの正しい接客】

 

 

お客様は、店に入ってから買う物を決める人が6割と聞いたことがあります。

 

つまり、お店に入った時点では買う物が決まっていない場合があるわけです。それなのに商品をじっくり見る前に「何を買いますか!」と店員に来られたら困りますよね。

 

ホビーショップに来るお客様の多くが「恥ずかしがり屋で善良」です。

 

店員は「いらっしゃいませ」と挨拶をしたあとは、そしらぬフリをして陳列を手直しするなど、ゆっくり、じっくりと商品を見ていただきましょう。気軽に冷やかししてもらうのです。

 

客のナワバリ(他人に入られると不快に感じるパーソナルスペース)に入らず、目があうか、声をかけられるまで知らんぷりが一番。

 

 

 

【客質によっては逆の接客をする】

 

 

多くのお客様は善良な方たちです。黙って店にはいってきて、欲しいものがなければ黙って出ていきます。

 

接客の本には「こうしたら売れる」というマニュアルは載っていても「こんな客は追い出せ」「こんな人間は買わない」という情報は載っていません。

 

個人的に思うのは、なぜかホビーショップには「マナーの悪い」「店に敬意を払わない」「店を無料の休憩所か何かと勘違いしている」「買わない店に入ることを悪いとも思わない」人が多いということ。

 

とくに商品を大切に扱わない、マナーが悪い、なんでも無料でクレクレ君、買わないけれど寂しい僕の話相手になってください君(困ったチャン)、質の悪いセドラー(転売屋)が買うことはありません。

 

わたしたち店主は好きでお店をやっていますが、決して売れなくてもいいわけではありません。ハッキリいって、売って利益を得るために店をやっています。

 

以下のような人たちには、善良なお客様とは逆の接客をおススメします。そうでないと商品は傷つけられ、売り場は荒らされ、売れないのに時間ばかりが盗まれることになりかねません。

 

・山賊(3人以上でやってきて店内で騒ぐ、はしゃぐ)
・2人以上でやってきて、買ってもいないのに店や商品に対して文句を言う
・マナーが悪い人間(店に対して敬意を払わない)
・商品を大切に扱わない(自分の物にするつもりなら大切にする)
・盗賊(万引き犯)
・明らかに世間話だけが目的(困ったチャン)

 

 

 

【まとめ】

 

 

ほとんどのページにイラストが描いてあるため、文章を読むのが苦手な方でもイラストをざっと見るだけでも「やってはいけない接客」を学ぶことができます。

 

また、お客様が気軽に冷やかせる安全な商品空間(店舗レイアウト)は実店舗開業時にも役立つでしょう。

 

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