ホビーショップの内引き防止策
【内引きとは】
内引き(うちびき)とは、お店の営業時間内、営業時間外において、販売する商品やレジの金を、店員が盗む行為のこと。 窃盗罪であり、業務上横領罪とは異なります。
アルバイトだけでなく、雇われ店長や副店長が盗んでいることもあります。
【内引きの特徴】
内引きの特徴を以下に挙げます。
・従業員やアルバイトといった内部の人間(店員)が盗むため、手口が巧妙で不正を発見しにくい
・最初は少額だったのに、不正を繰り返すうちに数千・数万円と盗る金額がエスカレートしていく
・不正が発覚したときには数万円、数十万円という高額な被害になっている
・商品だけでなく、現金も盗む
・万引きよりも被害金額が大きい
・POS導入などをして在庫管理をしっかりしていないと、被害総額をつかみにくい
・一人だけでなく、アルバイトの仲間や友人と共謀することもある
【内引きの手口】
・商品を売ったことにして金を盗む(レジを空打ちする)
・捨ててあったレシートを拾い、返品したことにしてレジから金を盗む
・トレカ等を買い取ったふりをして金を盗む
・営業時間中や営業が終わってから店内の商品を盗む
【内引きを見抜く方法】
犯人は金が手に入るため、生活が派手になったり、身に着ける物が高価になあることもあります。新しいバイクや車を買うことも。
・高価な物を身に着ける
・高価な物をもっている
・はぶりがよくなる
・自宅に高級品がたくさんある(アルバイトの同僚から耳にする)
・他店に盗んだ商品を売りに来た(他店の店長から教えてもらう)
・特定の人物ばかり、レジの不明金や返金処理が多い
【内引きの防止策】
いつ、どこからやってくるかわからない万引きに比べ、犯人を特定しやすいのが内引き。防止策はそれほど難しくありません。
・在庫管理を徹底する
・POSレジを導入する
・レシートは必ず渡す
・店内や店外に落ちているレシートは破って捨てる
・レジを使う人間を決める
・担当ごとにレジ番号を決める
・返金処理が多い人間は気を付ける
・トレカの買取をした場合、明細書を発行する
・担当の組み合わせを変えてみる(不明金の発生をみる)
そもそもこのホームページでは、経費をかけないよう小さなお店を借りて一人で店番(一人店長)することを推奨しています。
手伝ってもらうのも家族にして、人件費を無料、または安くすませるようにしましょう。家族であれば不正はまずおきません。
【内引きを発見したら】
万引きとちがい「誰が」「いつ」「いくら盗んだ」かがハッキリしないことが多い内引き。犯人の自白だけで、確たる証拠がなかったりします。
そのため被害金額が小さかったり、犯人が未成年の場合、警察では被害届を受理しない(できない)場合もあります。
犯人が内引き行為を認め、いままで盗んだ商品やお金をすべて返済すればいいのですが、盗んだ金額を少なく伝えても、正しく伝えるとは思えません。
まず警察に被害届を出します。
あとは証拠を残す。会話をボイスレコーダーに録音し、内引きについて認めた事実を反省文にして残しておきます。
犯人はあなたと二人で話した時は内引きした事実を認めても、親や警察では否認する可能性があります。親は子供のいうことを信じます。あなたから事情を説明するより、警察から話してもらったほうが信じます。
【まとめ】
万引きも内引きも、盗む人間が悪い。けれど、盗みやすい、不正しやすい環境を放置している、管理をちゃんとしていない店側にも問題があると考えましょう。