らーめん才遊記

らーめん才遊記(路面店で成功するためのバイブル)

 

【らーめん才遊記とは】

 

らーめん才遊記(さいゆうき)は、久部緑郎・作、河合単・漫画のラーメン漫画。ラーメン発見伝の続編です。

 

ラーメン発見伝の主人公は、脱サラを夢みる会社員でした。主人公のライバルでらあめん清流房のオーナー、ハゲこと芹沢達也。彼とのラーメン・バトルが作品全体を盛り上げてくれました。

 

らーめん才遊記では、その芹沢達也の経営するフード・コンサルティング会社に就職した「汐見ゆとり」が主人公。ゆとりは料理の腕は天才的でも、ビジネスは素人。天然のお嬢様が切り開く、新たなラーメンの世界が楽しめる作品です。

 

ラーメンが大好き。飲食店でなくても、いつか自分で実店舗をもちたい人は読んで損はありません。

 

 

 

【らーめん才遊記から学べること】

 

 

まず以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。

 

・いいものなら売れる
・品数が多ければ売れる
・品数が多いとお客様に店の自信が伝わる
・ダイエットをする女性はヘルシーな料理が好き
・金がなければ店をやることはできない
・どんな店か、アピールする必要はない
・味や品ぞろえが良ければ、たとえビルの4階(エレベーターなし)でも繁盛する
・売る店長は、まず店の内側(中)をみる
・店のホームページやブログはなくてもいい
・「時給がタダでも働きたい!」そんな人間を雇おう
・問題をおこす客は張り紙で対処できる
・手ごわい商売相手の近くにわざわざ店を出しても効果はない
・お客様は神様だ

 

さて・・・いくつ「いいえ」がありましたか。

 

らーめん才遊記のなかでは、答えはすべて「いいえ」でした。

 

 

 

【らーめん才遊記のあらすじ】

 

 

主人公の汐見ゆとりは、ラーメン界のカリスマ「芹沢達也」の会社に就職します。

 

料理に関しては天才のゆとり。芹沢にむかって「ラーメンとしては、絶対私のほうが美味しい」と言い放ちます。

 

ゆとりはカリスマ料理研究家「汐見ようこ」の娘でした。芹沢の経営するフード・コンサルティング会社の清流企画で「困ったラーメン屋さん」を助けるために頑張ります。

 

 

【実店舗開業に役立つノウハウ満載】

 

 

らーめん才遊記には、魅力的かつ個性的なキャラクターと、経営に困ったラーメン屋がいくつも登場します。

 

たとえば

 

・売り上げが激減した老夫婦が経営する京来軒
・駅前から徒歩3分で味もハイレベルなのに流行ってないトンコツラーメン「さかぐち」
・ラーメン作りは素人。開業資金も46万円しかない相川
・本店は繁盛しているのに支店が閑古鳥の麺房なかはら
・エレベーターのないビルの4階で苦戦する懐麺ちゃるめら屋
・お店の後継者探しをしている、おおひら食堂
・激戦区にオープンして苦戦している、つけ麺あんざい
・飲食店が入っては潰れを繰り返す魔のテナントで悩む麺屋ぷんぷん
・味の方向性を見失っているラーメン のりちゃん
・アルバイトを奪われた麺工房 まきはら
・呪われたラーメン屋 麺屋いもとん
・同じ味・格安の「たかじ」を全店の至近距離にオープンされた、らあめん清流房

 

などなど。

 

ゆとりは、この困った店や人たちをいかに助けるでしょう。

 

 

 

【らーめん才遊記の魅力】

 

 

主人公が女性ということもあり、作品全体に「強い女性」が登場します。

 

・料理の天才ながら天然の汐見ゆとり
・実家のラーメン屋を継ぎたい夏川彩
・ライバルコンサルティング会社の難波倫子
・ラーメン作りの天才 石原麻琴
・ラーメン界のおっかさん 喜久沢友恵
・ラーメンアイドルを目指す西園寺由真
・ゆとりに自分の後をついでほしい母親でカリスマ料理研究家の汐見ようこ

 

男性陣レギュラーでは、ラーメン評論家の大魔神こと有栖さんも登場します。どきゅんの武田さんも(苦笑)。

 

多彩なラーメンもこの作品を盛り上げてくれます。芹沢さん因縁のラーメン進化系「濃口らあめん・解」も登場。

 

 

 

【まとめ】

 

 

この作品を単なるラーメン漫画とあなどってはいけません。

 

ラーメン屋もホビーショップも実店舗の経営に何もかわりはないのです。集客、接客、そして真似できない個性も必要です。

 

出店における戦略では、同業者の近くにオープンするコバンザメ戦略。ライバルを潰す目的のカッコウ戦略が紹介されています。

 

店内に客がはいったから売り上げ確定ではないホビーショップ。さらに買わないのに長時間居座ったり、迷惑行為を繰り返す困ったちゃんもやってきます。そのとき「他のお客様に迷惑です。お帰りください」と、あなたは言うことができますか。

 

注意できるか不安。そんなあなたは9巻だけでも読みましょう。きっと迷惑客を切ることができるようになります。

 

らーめん才遊記の1巻を読んだとき、困ったラーメン屋にコンサルティングする作品だと思いました。

 

残念なことに途中、ラーメン天下一武闘会のようになる部分が。ラーメン対決もおもしろいのでアリなのですが、もっとビジネスに関する部分が多くてもよいのではないかと感じました。

 

あと、この作品はラーメン発見伝を読んでから読むのがおススメです。登場人物が共通していることもありますが、時系列的に才遊記は発見伝のあとの話なので。

 

2017年3月末から、コンビニコミックのマイファーストワイドシリーズ(特装版)が発売されます。2冊分を1冊にまとめてあるようで、価格もお得です。

 

 

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