ホビーショップの万引き対策

ホビーショップの万引き対策

 

【万引きとは】

 

万引きとは、客を装って店に入り、店員の隙をついて商品を盗むこと。窃盗罪。

 

利益が20%以下のホビーショップ。1点でも商品が万引きされると、利益どころか原価も失います。そして、万引きされた商品分の原価と利益を取り戻すのには、その何倍も商品を売らなければなりません。

 

個人店にとって万引きは死活問題。店は商品が売れなくても潰れますが、万引きされても潰れます。

 

ゆえに万引き犯に対しては毅然とした態度で対応します。具体的には、捕まえたら警察につきだします。

 

お店を経営するとは、楽しいことばかりではありません。あなたも覚悟を決めてください。

 

 

 

【万引き犯が多い年齢】

 

 

警察白書の万引き認知件数の年齢別推移によれば、万引きをする年齢で多いのは

 

・14歳から19歳
・65歳以上の高齢者

 

となっています。

 

しかし、最近では「欲しいから盗む」のではなく「金に換えるために盗む」万引き犯が増えたため、全年齢で万引きは増加しているので注意が必要です。

 

とくにトレカやゲームソフト、コミック、アニメグッズなどを扱うショップは狙われやすいと思ってください。

 

 

 

【ホビーショップの万引き対策】

 

 

基本は、万引き行為をさせない。盗ませないこと。

 

そのために店側ができることは

 

・店員が売り場にでる
・声かけをする

 

のが一番です。

 

グループ万引き犯の場合、店員の注意を引くために、やたら声をかける、しゃべります。キョロキョロして、店員とよく目があう。一人店長の場合、レジ打ちをしている隙に他の人間が盗むこともあります。

 

万引き犯を捕まえたら、必ず警察に連絡しましょう。

 

万引き犯のネットワークで「あそこは盗みやすい」と情報が広がったら、次から次にあなたの店は狙われます。逆に「あそこで捕まったら警察に連絡される」と情報が広がれば、万引きの被害は減るでしょう。

 

あとは万引きしにくい環境を意識して作ります。

 

万引きしにくい売り場とは

 

・手の中に隠れてしまうような小さな商品は、レジから見えるところに置く。
・小さくて高額な商品はレジ裏から渡す
・大きい商品を持っていきやすい場所に放置しない
・陰や死角をつくらない
・照明が明るい
・ゴミなどが落ちたままになっていない
・従業員スペースに立ち入らせない
・レジの上など手の届くところに財布やスマートフォンを置かない

 

です。

 

 

 

【注意すべき服装や持ち物について】

 

 

窃盗犯の気持ちになって考えてみてください。

 

あなたは、どこかの店で万引きをしようと考えました。さて質問です。

 

・盗みやすいのはどんな商品か
・服装はどんな服装が盗みやすいか
・持ち物は何を用意する

 

ちゃんと30秒は考えてください。

 

では、回答です。

 

盗みやすいのは小さいもの。手の中や服のポケットに入るもの。服装は大き目でダブダブしていれば、商品で膨らんでも気づかれにくいでしょう。袖が長ければ手も隠れます。コートや上着を手にかければ、その中に商品を隠すこともできます。

 

大き目のスポーツバッグやカバン、他店の紙袋、またはビニールの袋の口を開いておけば、すぐに売り場の商品を入れることができます。

 

美少女フィギュア専門店の限定市場は、店内と通路が狭いため大きいバッグを持ち込もうとしたお客様には、店の入り口に置いていただくようお願いしています。

 

店を入ってすぐのところに、コートや大き目の上着などをかけるハンガーやバッグを入れるカゴを用意してもいいでしょう。

 

 

 

【万引き禁止ポスターに効果はない?】

 

 

よく街を歩いていると「痴漢禁止!」「不法投棄の発見は罰金50万円!」といったポスターが貼ってあります。でも効果はほとんどありません。彼ら犯罪者は知っていて犯罪を犯しています。見つからなければいいと思うだけ。伝わるわけがないのです。

 

痴漢する人間はするし、万引きする人間は禁止をされてもします。だから万引きも痴漢も不法投棄もなくなりません。伝えたい相手のことを伝える側のあなたもよく考える必要があります。

 

相手に何か行動をしてほしければ「相手にメリットがあることを伝える」「嬉しくなること」「相手が求めていること」を伝えます。反対に相手に何かをしてほしくなければ「嫌うこと」「恐怖」を伝えます。

 

たとえば、ある街で痴漢禁止ポスターの文章を変えたところ、痴漢の発生件数が激減しました。

 

その文章は「みなさんのおかげで痴漢を捕まえることができました。ご協力ありがとうございました」です。

 

痴漢も万引きも怖いのは捕まること。上記の文章からは「ここでヤると捕まる」と犯人は想像します。お店の万引き防止に応用するなら「またまた万引き犯逮捕、これからもご協力お願いします」なんてのもいいでしょう。

 

ようは犯人が怖がることは「捕まる」「何人も捕まっている」「周囲も逮捕に協力している」。また万引き犯は他人の目(視線)を気にするので、お面や目のシールを貼ってもいいですね。

 

監視カメラ、防犯装置にも死角はあります。設備をいくら導入しても油断をしてはいけません。カメラの推奨設置場所などは、専門の書籍が参考になります(Amazon / 楽天)。

 

 

 

【万引き犯を捕まえた時の対処法】

 

 

すぐに警察を呼びます。学校に連絡をすると、退学や停学処分になった時に店が逆恨みされる恐れがありますし、親への連絡も「何かの間違いだ!」とクレームになりかねません。

 

万引き犯を捕まえたら、警察に連絡するのが一番。

 

相手はあなたの店が潰れてもいいと思っている犯罪者です。情けは無用。説教で終わらせても、処分が軽いとなめられて、また犯罪を繰り返す可能性もあります。ここは、本人のために心を鬼にします。

 

ほかにも注意すべきことがあります。相手がいくら犯罪者でも、店がしてはいけないこともあります。

 

・事務所に連れて行くときは可能なかぎり複数人で
・店員 犯人 店員と歩く
・事務所に連れて行くときは一人の場合、犯人の後ろを歩く
・強い口調で話す、脅す、大きな声で恫喝してはいけない
・事情聴取する部屋のドアはあけておく
・二人以上で対応する
・女性が犯人の場合、女性従業員を一人は同席させる
・犯人の持ち物には手を触れない
・盗んだ商品や身分証明書など犯人に机の上に出させる
・住所など必ず身分証明書で確認をする

 

など。

 

さいごに「出入り禁止」とします。

 

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>>ホビーショップを悩ませる従業員の内引き(内部不正)防止策について