売れない原因を外部に求めない

売れない原因を外部に求めない

 

【売れないのは誰のせいでもない】

 

・お店の場所が悪い
・大手のライバル店が近所にオープンした
・景気が悪いから
・インターネットのほうが安いから
・買わない人間ばかり来る

 

あなたは売れないからといって、他人や外部環境のせいにしていませんか。

 

いいえ、売れないのは誰のせいでもありません。すべて、あなたの責任です(キッパリ

 

あなたが売れないのは「あなたが売っていない」だけ。

 

その証拠に売れている店は売れています。すべての店が売れていないわけではありません。売れている、儲かっている店は儲かっています。まず、そのことを認識してください。

 

店の場所が悪いなら、最初からそこでオープンしなければいい。
大手が来たら大手に負けないように工夫すればいい。
バブルが崩壊して不景気といわれるようになって、もう何年たちますか。一生、不景気が続くのでしょうか。
インターネットのほうが安いなら、あなたもインターネットで売ればいい。
買わない人間ばかり店に呼んでいませんか。相手をしていませんか。

 

決めたのは誰ですか。判断したのは誰ですか。すべきことをしていないのは誰ですか。そう、あなたです。

 

ここではホビーショップだけでなく、物やサービスを売るリアル店舗に役立つ考え方をお教えします。

 

 

 

【店主に暇な時間なんてない】

 

 

よく勘違いされますが、わたしたち店主は「好き」だからホビーショップをやっています。でも誤解しないでください。

 

「好きでやっているけど、遊びでやっているわけじゃない」のです。

 

お客様が店内にいない時もするべきこと、やるべきこと、しなければならないことは山ほどあります。店主に暇な時間はありません。

 

・ツイッターで入荷商品のお知らせ
・ブログを書く
・ホームページを更新する
・通販商品の梱包や発送
・商品を並べる
・陳列を変更する
・POPを書く
・事務作業
・メールなどに返事をする
・新商品の情報を収集する
・問屋に発注する
・アフィリエイト作業

 

ご覧のとおり、接客以外にもすることはいくらでもあります。

 

もちろん常連さんや買う気のあるお客様が来れば、これらの作業を中断して「接客(お相手)」しなければなりません。

 

 

 

【接客を誤解しない、誤解させない】

 

 

接客(せっきゃく)とは、何でしょう。客を接待することです。

 

ここで誤解が生まれます。客とは「あなたから商品やサービスを買ってくれる人」のこと。

 

買わない。買う気はないけれど話がしたいので来た。買わないけれど暇つぶしに来た。これは客ではありません。困った人です。

 

店に入れば売り上げが発生する飲食店とちがい、ホビーショップは何時間と買わない人間が居座っても、売り上げ0円が普通にありうる業種なことに注意が必要です。

 

あなたが接客すべき、時間を使う、気を使うのは「あなたから買ってくれるお客様」であることを忘れないでください。

 

 

 

【あなたから買う人は誰か。よく考えよう】

 

 

あなたから商品を買う人は誰ですか。300円のトレカなら、小中高生もお客様の対象になるでしょう。1万円以上の美少女フィギュアなら、18歳以下では買いたくても買えません。

 

誰でもいいから買ってほしい。そんな短絡思考に陥ると、あきらかに買えない(買わない)人にまで無駄な時間を費やすことになります。

 

あなたの売っている商品を買える、買ってくれる人は誰か。よく考えて接客しましょう。

 

 

 

【客に飽きられない店づくりをする】

 

 

アイドルグループのAKB48やモーニング娘。このグループに共通するのは、常に新陳代謝を繰り返していること。

 

新メンバーの加入。既存メンバーの卒業。定期的に新しい風を取り入れています。だから、いつも新鮮。ファンを飽きさせません。

 

では、お店はどうでしょう。いつ行っても新商品が入荷しない。売り場がまったく変化していない(売れていない)。ハッキリいって、つまらない店。

 

意識して、お客様に飽きられない店づくりをしましょう。ホビーショップの場合は簡単。

 

・新商品を仕入れて並べる
・売り場の陳列を変化させる
・ポスターを張り替える

 

です。

 

売り場を常に新鮮に保ちます。たとえば、いちばん下段にあって目立たずに売れない商品を目線の高さ(ゴールデンゾーン)に移動する。メーカー別陳列を作品別にするだけでも、売り場は驚くほど変化します。

 

売れない商品がいつまでも鎮座していると、売り場に変化がおこりません。あえて損切り(赤字で処分する)する手もあります。超人気商品と在庫商品を組み合わせて、クジや福袋を作り、在庫を減らしてもいいでしょう。

 

 

 

【売り込みは絶対にしない】

 

 

売るのが商売とはいえ、無理やり買わせたり、売り込みをしてはいけません。売り込みは、お客様に拒否反応を起こします。

 

無理やり売りつけると、あとからツイッターやブログで拡散され、お客様が来なくなる悪循環になりかねません。

 

だからといって、明らかに買わない、買う気のない人を相手にする必要はありません。

 

売り込みをしないかわり、買わない人は相手にしない。

 

個人店はそれが接客の基本です。

 

 

 

【ネットとリアルの仕入れと売り方の違い】

 

原型師

 

たくさんのライバルが存在するインターネット通販。売って利益を確定し、回転数を意識する必要があります。

 

同じ商品を売る場合、ライバルよりも価格が安いか、あなたの店によほど知名度・信用力がなければ売れません。ライバルの山に埋もれてしまいます。

 

たとえば美少女フィギュア。インターネットで売れる商品の特長は以下の4つ。

 

・他店に在庫がなく入手困難(品薄)
・人気がある、または話題性がある
・キャストオフする
・完成度はそれほど高くなくてもいい

 

リアル店舗で売れる商品の特長は以下の4つ。

 

・完成度が高い
・作品やキャラクターに知名度がある
・キャストオフする
・品薄ならより売れやすい

 

ネットで買えないからリアル店舗へ探しにやってくる人もいます。彼らは相当なマニアです。その時、店内が「いったい誰がこんなものを買うんだよ」みたいなレベルのフィギュアばかりだったら。彼らマニアはどう思うでしょう。

 

がっかりします。専門店と名乗るあなたの店に失望します。マニアにとって、どうでもいいショップはどうでもいいショップです。

 

ならば完成度が高く、買ってもらえる可能性がある専門店にふさわしい商品を仕入れて並べます。ネット販売とちがい、店舗に並べる商品は完成度を優先し、安く買えて利益が確保できるものを仕入れます。

 

店頭に並べれば定価で売れる完成度の高い商品、利益が問屋仕入れよりも残るホビーの情報はわたしのブログ「おもちゃ屋の始め方。」でもお教えしています。

 

 

 

【美少女フィギュア専門店 限定市場の接客の基本】

 

 

わたしが売り込みをされるのが大嫌いなので、お客様に売り込みは一切しません。売り込みはしないかわりに明らかに買う気がない冷やかし、オシャベリだけが目的の人も相手にしません。

 

そのかわり買ってくれる人には全力で尽くします。なぜなら、わたしの店は友達の自宅ではなく、お店ですから。

 

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>>買わない客の特徴、買わない人を見抜く方法とは