納豆を毎日食べる効果
自営業者こそ納豆を食べよう。
体が資本の自営業者。自分の健康は自分で守るしかありません。とくにお店のなかでずっと座りっぱなしのあなた、家族や友人に「太った?」と言われたことはありませんか。
わたしも不規則な生活と食事、運動不足がたたり、とうとう健康診断で「糖尿病の予備軍」と診断されてしまいました。それからは管理栄養士と話し合い、食事のメニューまで細かくチェックすることに。
ご飯、パン、ラーメン、うどん、パスタといった炭水化物中心だった食事は、果物や野菜中心に変わりました。食事を変えなければ糖尿病に一直線。糖尿病になると失明したり、足を切ったり、透析することになる場合があります。
さすがに糖尿病を予防することを本気で考えました。
そのなかで「健康によい、本当に効果のある食べ物」を探しまくりました。そして見つけたのが納豆(なっとう)です。
わたしは断言します。納豆こそ、最も安い健康食だと。
なぜなら納豆は3パック入り(1パック45グラム)で安いドラッグストアなら税込41円で買えます。1日に1パック食べても約14円です。タレ・カラシがついても3パック68円ほどで手に入ります。
いくらお金がなくても1日に納豆1パックなら食べられるでしょう。そして、納豆は安いだけではありません。栄養も満点です。
【納豆の効果】
もともと日本人は肉(動物性たんぱく質)を食べる習慣がありません。日本人は、植物性のたんぱく質を大豆から摂っていました。納豆、味噌汁、醤油、豆腐の4つです。
大豆は栄養バランスがよく、植物性たんぱく質や鉄分、食物繊維も含まれています。栄養豊富な大豆ですが、消化しにくく粒のままでは6割程度しか消化されません。大豆を発酵させて納豆にすることで、たんぱく質は9割以上が消化吸収されます。
納豆を食べることで予防・改善されると考えられる病気などを以下にあげます。
・活性酸素を無毒化してガンの予防
・高血圧、心筋梗塞、脳梗塞を防止
・糖尿病の治療
・便秘解消
・整腸作用
・認知症
・骨粗しょう症
・肥満防止
・強力な抗菌作用でO-157など多くの病原菌を退治
・アンチエイジング
・不妊症
・風邪やインフルエンザ
・脳力アップ
【納豆はいつ食べればいい】
納豆をいつ食べるのが効果的か。まず、納豆は「生」で食べることが基本です。
納豆にはナットウキナーゼという血栓を溶かし、血液をサラサラにする酵素が含まれています。ナットウキナーゼは熱に弱いため、ナットウキナーゼの効果を期待するのであればそのまま「生」で食べましょう。
血栓は、血管のなかにゴミのような塊ができて血管を詰まらせたり、血液の流れを妨害するもの。詰まった先の細胞には血液が届かず、細胞が死んでしまいます。心臓で血栓ができれば心筋梗塞。脳でおこれば脳梗塞になります。近年、問題になっている老人性の認知症の約60%が血栓性のものとされています。
寝ているとき人間は筋肉をあまり動かしません。夜は血栓ができやすいといわれています。ナットウキナーゼの効果が持続する時間は約8時間。つまり、心筋梗塞や脳梗塞が心配ならば夕飯に納豆を食べるのが効果的と考えます。
いくら健康に良いといっても食べ過ぎては逆効果。納豆1パック(50g)あたりカロリーは約100カロリーあります。思ったよりカロリーがあるのです。そしてミネラルのセレンの1日の摂取量は納豆2パック分。納豆を食べるなら、1日1パックまたは2パックまでにしましょう。
大切なのは、毎日続けることです。
【納豆に混ぜて効果アップする食べ物とは】
納豆に混ぜることで効果がアップする食べ物と食べ方をお教えします。
>>たまねぎ納豆
血液の粘土を下げ、血液をサラサラにする作用が強いのがたまねぎ。たまねぎのイオウ化合物は細かく切ることで活性化するため、みじん切りにして納豆と混ぜましょう。高血圧対策、ダイエットのためにタレは控えめにかけましょう。
>>ネギ納豆
ネギ類の辛味やニオイ成分には血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ働きがあります。酵素ナットウキナーゼとあわせれば、より効果アップ。
>>キムチ納豆
キムチは乳酸菌が豊富な発酵食品。納豆菌とあわせて摂ることで免疫力アップ。腸内の乳酸菌を増やし、腸内環境をよくします。
>>シラス納豆
納豆に含まれるビタミンKは骨の形成に必要な成分。シラスなどの小魚は骨になる栄養素のカルシウムが豊富なため、骨粗鬆症や骨折予防効果が期待できます。
>>もずく納豆
海藻類もカルシウムが豊富。ミネラル(カリウムやマグネシウム)も多く。食物繊維は腸内環境を改善。ほかにもワカメやメカブなども。
>>カレー納豆
納豆には独特のニオイやネバリがあります。そこでニオイの強いカレー粉(スパイス)と混ぜてしまいます。煮込まなければカレーライスに納豆を混ぜて食べてもいいでしょう。
カレーに含まれるターメリックには強い抗酸化作用があり、動脈硬化の原因となるコレステロールの酸化も防ぎます。辛味成分チリパウダーは発汗を促し血液の循環をよくする作用もあります。
卵は大豆の酵素が安定化します。からしは病原菌などを殺菌。青じそは消化促進や健脳効果、みょうがは食欲促進効果があります。ごまは美肌と血管の若返りに。梅干しとリンゴは疲労回復、山いもは消化を助け胃の粘膜を保護します。納豆と同じチーズでダブルの発酵パワーが楽しめます。チーズにはタンパク質とカルシウムが豊富。わさびは強力な殺菌作用と細胞の老化防止。お茶の粉末を加えると納豆の臭いがほとんど気にならなくなります。
【納豆の栄養素】
市販の納豆の栄養成分表示は、1パック(45g)あたり、エネルギー90キロカロリー、タンパク質7.4g、脂質4.5g、炭水化物5.4g、ナトリウム0.9gが含まれています。
納豆の原料は大豆で、大豆は人間に欠かせない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
また納豆には7つの栄養素が含まれています。タンパク質、ビタミンB2、ビタミンE、カリウム、レシチン、イソフラボン、食物繊維です。
タンパク質は筋力をアップさせますし、ビタミンB2は健康な皮膚や爪を作る。ビタミンEには老化防止効果、カリウムは美肌作りに役立ちます。レシチンは肌の健康と血のめぐりをよくします。女性ホルモン作用があるイソフラボン、整腸作用で便秘解消の食物繊維も水溶性と不溶性の両方が摂取できます。
【まとめ】
コンビニ弁当、パン、スーパーの惣菜、ファミレスやファーストフード店での外食。現代はお金さえあれば、数えきれないほど豊富な食事をすることが可能です。
しかし、お腹が膨らむことと体が健康になることは違います。そして、それは食べる物によって異なります。けれど、すべての食べ物に気を配ることはなかなかできません。
そんな時に役立つ一品が納豆です。
健康に役立つ納豆ですが、10歳で大学を卒業した世界でいちばん賢い少年のマイケル・カーニーも日頃から納豆をよく食べていました。ナットウキナーゼとともに、レシチンが脳の働きを高めてくれるため、外国では納豆が健脳食と呼ばれています。
心身の健康を維持する納豆。自営業者ならば毎日食べましょう。